
じゃ〜ん!天ぷらとふき味噌です。イエー! 風情がどうのこうの言いながら、あのあと暫くして収穫に行っちゃいました。 山菜取り?んなそこまで大げさなモンじゃないよ。ビニル袋とナイフがあればそれで準備おっけいさ。その辺にあったスーパーのレジ袋と愛用のアウトドアナイフを装備して、いざ出発。ちなみに、この状態で職質喰らうと連行されるから気をつけてね。ナイフ一つ持ってるだけでギャーギャー言われる五月蝿い国になってしまったもんだ。 警察が怖い人はそうね…砥石で先端を刃物状にした細長い鉄板とか?別に素手でもいいけど、根と手が傷つくよ。泥だらけになるし。 現場に到着したら、食べ頃(好み)の大きさのフキノトウをナイフでスコンを採ってやりましょう。根っこは傷つけちゃダメよ。 採りすぎると絶滅するので、ちょっと採ったら次の場所へ。量が欲しけりゃ移動しまくりましょう。 そんな感じで大体一時間、葉が開いていない3〜4cmのものを中心にで60個ほど採ってきました。 お店で買うとこれで2000円ぐらい?んふふ〜余計に気分いいわい。 帰ったら、アクが強くなる前にサッサと料理!ドロ落として、硬い茎切って、水に晒して〜。昼間に採って夕飯に食べようとか思ってほっぽってると、苦くなってとても食えたモンじゃないです。 天ぷらはフツーに衣で揚げて。そのまんま衣つけてジュワ〜っといきましょう。このときちゃんと水切らないと爆発するよ。 そのまま揚げてもいいけど、つぼみを一枚一枚開いて無理やり咲かせた状態にした方が私は旨くて好きよ。 ふき味噌もこれまた簡単。ザックリザクザク刻んだら、油で炒めて味噌入れて、砂糖とみりんで甘みを足して、最後にお酒をドバッとかける。お酒を飛ばしてハイ出来上がり。完成したら瓶に詰めるといいよ。春の瓶詰め。フキノトウ40個で1ℓも無いぐらいかな?ケッコー希少です。 私みたいに北海道地域の人は、十分に加熱をして食べましょうね。『さっと炒めて』って書いてあるレシピが多いですが、ちゃんと炒めたほうが無難です。なぜかってそれは『キツネ』です。居ますよね?そのへんにウロウロと。 エキノコックスはヤバいよ〜。しっかり火を通しましょう。 火さえ通せば問題なし。エキノコックスも回虫も火が通ればタンパク質以外の何者でもありませんからね。 それでは、“春の皿には苦味を盛れ”の格言どおり、春をガブリといただいちゃってください! 口に入れると苦くて、鼻から抜ける香りも凄まじいです。スッキリするわぁ〜。 天ぷらは塩や醤油をつけてどうぞ。マヨネーズもこれまたマッチします。衣はサクサク、つぼみはホクホク、ダイレクトなフキノトウの香りを楽しめます。 ふき味噌は味が濃いのでご飯といっしょに。炊きたてのフカフカご飯にガバチョとのせて、ハフハフとほお張って食べましょう。いやぁ…ふき味噌最高です。天ぷらよりも味噌が好きです。 これでお酒を飲めばなお気分が良い事でしょう…。頭まで春になれますw ちなみに、沢山食べ過ぎるとあまり身体によくないよw アクの強い植物なんで、過剰摂取すると食あたり起すかも。5、6個ぐらいつまむのが適量じゃないでしょうか。 60個も採った私涙目。 特に天ぷらは脂っこいので食べ過ぎ注意。調子に乗ってパクパク食べてると胸焼けと吐き気を催します。私のように。 …あれ?というか揚げ油が古かったのかな?オイルポットの中身がいつのだったかしら……。 雪解けの後、一番に芽吹いてくる春の使者フキノトウ。雪が残っていてもお構いなしといった具合に、強引に春を告げていきます。そんなパワーの溢れるフキノトウを食べるって、なんだか自然の力をそのまま身体に取り込んでいるような感じがして、実にいい気分ですよね。“春を食べる”まさにその一言。 部屋に篭りっきりで四季の移り変わりもわからないなんて勿体無すぎます。自ら外に赴いて、春を体に取り込みましょう!深呼吸するだけでも気分いいです。 まだ空気の匂いは春ではないけど、一足早い春ってのをを満喫するのもこれまたオツで贅沢な話だよ。 |