
雪が見る見る解けていきます。まだまだ空気は冬の匂いを湛えているけど、もう春はすぐそこまで来ているようです。 家の横にある、雪解けの空き地に目をやると、なにやらポコポコと地面から顔を覗かせている物がポツポツとあちらこちらに。まだ雪も残っているの言うのに、せっかちなフキノトウが早くもその姿を現していました。 早速採って食べてやろうと思ったけれど、まずは風情だけを頂くことにしました。春の芽吹きをパチリと一枚、採らずに撮りました。 ただ一つ惜しむらくは、カメラがデジタルカメラだったということ。フィルムカメラならば、もっと味のある写真が撮れた事だろうに。 カメラの様式が移り変わり旧式が廃れ減っていくのは自然の摂理というものだが、このフキノトウでさえ減りつつあるというのは不自然極まりない忌々しき問題だ。この近所でも、最近行われた護岸工事によってフキノトウの群生地がまた一つ消えてしまった。 こうやって自然が潰されていって、そのうち春の芽吹きも感じられなくなるような地になってしまうのが、私は怖くてたまらない。 皆自然のままでいいのに、なぜ無理やり捻じ曲げようとするのだろう。これでは、いつか四季も無くなってしまうかも知れない。そうなって困るのは人間も同じなのに。 なんと身勝手なことか…。 いつまでも、きれいでおいしいフキノトウが生える日本であってほしいと願って止みません。 |