きまぐれ日記

[PREV] [NEXT]
...... 2010年05月02日 の日記 ......
■ ボケ老人   [ NO. 2010050201-1 ]

ウチの祖母は痴呆症。それも結構進行している。

毎日毎食後、痴呆関係の薬を色々と飲ませているのだが、どうも昨晩は一番大事な薬を飲まずに吐き出してたらしい。抗鬱薬だかアルツハイマー治療薬だかの、黄色く小さい直径3mm.ぐらいの錠剤。これを晩に飲まないと翌日には異常行動に走り手が付けられなくなってしまうという大事な薬だ。しかし、この薬はとても苦いらしい。そんなワケで、しっかり見張っていないと祖母は隙を見て薬を吐き出してしまう。

どうやら昨日はその薬を飲まなかったらしく、今日は大変な目に遭ったのだ。

 

家族がまだ夢現の午前五時前、母親を起こす祖母の姿。『ご飯はまだかい?』そう言う祖母の口元には、ケチャップが付いていた。あわてて台所に行ってみれば、冷蔵庫は開けっ放し、海苔の佃煮が混ぜられた粥の器が冷蔵庫と流し台と食卓の三ヶ所に点在、冷蔵庫と戸棚を漁った形跡があった。この惨状は恐らく、夜中から早朝にかけて三度に渡って食事を摂ろうと試みた結果だろう。時間の感覚が普段より輪をかけて狂っているようだ。

何をやっているかと問い詰めても、『私はなんもしていない』の一点張り。

とりあえず布団に戻すも、数分もしないうちに『ご飯はまだかい?』とフラフラやってくる。来ては追い返し、来ては追い返し、来ては追い返し、来ては追い返し、来ては追い返し、その終わりの無い無間地獄を結局朝まで繰り返した。

 

朝になり、実際何度目なのか判らない“本日の朝食”を与えて、一息。

が、一息つく暇も無かった。

今度は、『今日は仕事に行かないの?』、『お兄ちゃんたち学校は?』、『お父さんはもう仕事に行ったのかい?』、『今日は何曜日?』、『ばあちゃん今日はどうすればいいの?』、『買い物に連れて行ってくれ』、『眩暈がする』、『ジュースが飲みたい』、『ご飯はまだかい?』…etc。またも無間地獄が始まった。

何度言っても、何度追い返しても、2分おきに現れては同じことを延々と繰り返す。

しかも

 

 

もう書くのもいやだ


...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: