きまぐれ日記

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...... 2009年04月05日 の日記 ......
■ イカれミサイル空を飛ぶ   [ NO. 2009040501-1 ]

本日午前十一時半頃、朝鮮半島のおバカさん(北のほう)が、飛翔体を打ち上げました。

切り離された飛翔体のブースター(多段式のロケットエンジン)は、一つは日本海、もう一つは太平洋に落下し、飛翔体はそのまま日本のレーダー網を飛び越えて、遠く太平洋の空へ飛んで行きました(多分)。

 

うちの妹が言いました。『なんで北朝鮮が人工衛星打ち上げちゃいけないの?』

まぁ、疑問に思う人は結構居るんじゃないかな。日本だって、H2Aロケットなんかを自国生産して人工衛星バカスカ打ち上げてますからね。

なんで北朝鮮ばかり非難されるんでしょう。(いい気味だ)

 

 

そんなワケで今回は、自称エセ軍事オタである私、神崎大佐がご説明しましょう。

…なに?語りたいだけだろって?うっせ!うっせ!ばーか!!

 

++++

 

北は今回、打ち上げに際して事前に発射を世界に通知しております。

『通信用人工衛星を打ち上げる』、と。

・衛星打ち上げなら只のロケットじゃん?

・なら別に問題ないんじゃないの?

・ロケットをミサイルって決め付けるのって横暴じゃないの?

・むしろロケットを撃ち落とそうとする日本が悪者なんじゃ?

まぁそう思われるでしょう。

 

 

ではまず、“ミサイル”と“ロケット”の違いからご説明しましょうか。

まぁぶっちゃけると、ミサイルもロケットも殆ど同じなんですね、実は。筒状の本体に推進機と燃料を詰めて、火を噴かせてその反動で空に飛ばす。

運用目的の違いはあれど、ミサイルとロケットは原理的には同じものなんですよ。

では明確な違いは?と言うと、弾頭の中身なんです。ロケットの先端に“兵器”を載せれば『ミサイル』“人工衛星やシャトル”を載せれば『宇宙ロケット』、ただそれだけの違いです。

 

しかし、今回北朝鮮が衛星の発射に使用したと推察されるロケットは、“テポドン2改”と呼ばれる『弾道ミサイル』であり、これは元より核兵器を搭載する“ミサイル”として開発されていた物なのです。

 

弾道ミサイルとは、平たく言えば“宇宙まで飛ぶミサイル”です。宇宙まで飛行した後、感性落下で弧(弾道)を描いて超高度から目的地まで一気に急速落下し爆弾を叩き付ける、このような兵器を弾道ミサイルと呼びます。


この“弾道ミサイル”と衛星の打ち上げに使われる“ロケット”は構造的によく似ています。

多数のエンジンを重箱のように積み重ね、燃料を使い果たすと同時に不要になったエンジンごと切り離して身軽になりながら、弾頭は宇宙を目指してなお高く高く飛んでいくといったものです。

今回日本近海に落ちた落下物というのは、この切り離されたロケットエンジンなのです。(ノドンミサイル又はスカッドミサイルと思われる)

あとは残った弾頭が、そのまま宇宙を飛行して衛星軌道上で人工衛星を放出する物なのか、そのまま地球へ落下して爆弾を落とす物なのかで、ロケットか弾道ミサイルか区別される事になります。

このように、衛星打ち上げロケットと弾道ミサイルは非常に似通ったものなのです。

 

なお補足しますが、いくら日本が人工衛星打ち上げを行っているからと言って、日本が弾道ミサイルを作っているというワケではありません。日本は元々、衛星を打ち上げるだけの為にロケット開発を始めました。

他の国が弾道ミサイル開発の延長線上で衛星の打ち上げを行っている中、日本は大変珍しい国であると言えます。

しかしながら、当然日本も弾道ミサイルを作る『能力』だけは持ち合わせている事になります。

 

+++

 

では、今度はなぜ北朝鮮だけが非難されるのか。

 

 ニュースを見ていればお分かりかと思いますが、北朝鮮は昔からミサイル実験と核実験を行っており、つい最近も核施設の凍結を解除したりと、色々アホな事をしょっちゅうやってます。

また、北朝鮮は現在『先軍政治』を行っていますよね。強大な列国に対抗するために、軍事面をまず第一に強化して他国と対等な立場にあろう。何においても軍人が第一で、その為に国民がどんなに飢えても構わない。そういう政治です。

なぜ衛星発射が非難されるのか?

ズバリ、普段の行いが悪いからに他なりません。

前述のように、ロケットと弾道ミサイルの構造は非常によく似たものであり、ロケット開発に成功するということは、弾道ミサイルの開発に成功することと同義なのです。

なので、国民を飢え死にさせてまでも軍事力を強化しようとしている北朝鮮が、

北チョン:『人工衛星打ち上げるニダ』

と言っても、他国からすれば

列国側:『どうせミサイルの発射実験だろフザけんな』 

という事になり、打ち上げは認められないのです。

 

しかも、“通信衛星”の打ち上げと言い張ってますが、ほぼ鎖国状態の上に、近代的な文明ともほぼ無縁である餓死寸前の国民が大半を占めている極貧国家北朝鮮において、通信衛星なんか必要なんでしょうかね?

そもそも人工衛星なんか作る技術があるのかと?ミサイル技術だって、ソ連崩壊時にどさくさにまぎれてソ連の技術者を技術ごと拉致してきたものです。科学力のへったくれもありません。

さらに、衛星からの観測によると、北朝鮮領内には人工衛星をコントロールする施設と思しき物が発見できないというのだから、ますます衛星である信憑性が薄れていきます。

 

そうなれば一体何を飛ばしたか?

簡単です、多分核爆弾の模擬弾頭でしょう。

新型弾道ミサイルの発射実験と性能検証であるという線が非常に濃厚です。

 

そんなモンが、我が日本の上空を部品ばら撒きながら飛んでいくっていうんだからサア大変。他の国も北朝鮮に自国まで届く弾道ミサイル作られたら堪ったモンじゃないっていうんで非難GoGo。

 

そういうわけです。

そんなわけで神崎の解説を終わります。

 

 

++++

 

今現在、北朝鮮では“人工衛星発射成功”と大きく報じられているようです。

打ち上げられた人工衛星は“キムイルソンとキムジョンイルを讃える歌を発信している”との事。

…確か、98年に人工衛星打ち上げ(と言い張っている)やった時も同じ事言ってたよな?

98年の時も北は『発射成功』と報じてましたが、アメリカによると『そんな衛星どこにも飛んでないし電波も確認できんぞ』だそうな。

 

これは私個人の予想ですが、今回北が飛ばしたものは『衛星みたいな核模擬弾』だったのではと思ってます。

開発している核弾頭の重量とサイズを再現した鉄塊かなんかに、衛星だと他国を欺くために短期間だけテキトーな電波(マンセー電波)を発信する粗雑な電波発信装置を組み合わせたような物だろうと推察します。

一応宇宙まで飛んで、今軌道上に浮いてるんじゃないですかね。まぁ制御なんかしない(出来ない)だろうからその内落ちてきて燃え尽きるだろうが。

 

 

ちなみに、日本は今回の事件に対して、伝家の宝刀『遺憾の意』を発動することとなりました。

他国ならば戦争も辞さないような出来事も、この魔法の口撃ミサイル“遺憾の意”を発射すると無かった事に出切ると言う日本の最終兵器です。

 

独自制裁もするらしいぜ。なんと、北朝鮮籍の船舶の入港禁止を1年延長するんだってさ!

日本にずっと入港できなくて、まんぎょんぼんごーも涙目です!

 

ああ…ホント…ヌルいよなぁ…orz

 

 

 

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